住まいづくり情報ガイドブック
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098  第9章 住まいのお手入れ1-11-21-31-42-12-22-32-42-52-62-73-13-23-34-14-24-35-15-25-35-45-55-65-76-16-27-18-19-19-29-3103.金属板・金属系サイディング壁 防水性、経済性に優れ、デザイン的にも豊富であり、外壁仕上材として多く用いられています。単体の金属板は、内部結露が生じやすいので冬期には注意が必要ですが、金属系サイディングは断熱性や遮音性を配慮した複合パネルがほとんどです。 吸湿性が低いので、少々の汚れであれば手軽に水洗いして落とせます。この際、表面に傷などがつくと錆などの原因となりますので注意しましょう。 錆については、建設地域の状況により異なりますが、3~5年ごとに点検し、劣化の度合いに応じて塗り替えてください。この場合、表面塗装が白っぽくなったり、ひび割れが生じないうちに塗り替えることが長持ちさせるこつです。 サイディングが変形した場合には、その部品のみ抜き取り、成型、交換することができます。また、金属板あるいは外壁本体の変形などにより、接合部の緩みが起こります。放っておくと雨漏りの原因となりますので、定期的に点検しましょう。4.板張り壁 板張り壁に用いられる主な材種は、ひのき・すぎ・ラワン・アピトンなどです。一般的にはワニス(ニスともいう)やオイルステイン、ペンキなどで仕上げられています。ワニスは透明に仕上げ、オイルステインは素地に着色料を吸収させて塗膜を作らずに木材の持ち味を生かす塗装です。 オイルステインは木材にしみ込む性質があり、皮膜が弱いため、日光や雨の当たる場所では褪色が早くおこります。塗り替えは頻繁に行いましょう。また、オイルペイント(ペンキ)仕上げは、4~5年ごとに、表面にひび割れが出る前に塗り替えしましょう。 板張り壁は雨水や湿気を受けることにより腐りやすくなりますので、常に乾燥状態を保てるように留意しましょう。また、塗装面は定期的に塗装を更新することが重要です。 また、乾燥収縮により板が反り、隙間があいたり、釘の浮きが生じることがあります。 板材の割れは、軽微なものはパテなどを詰めて応急処置をします。大きな損傷は材の取り換えが必要になります。5)バルコニー・ぬれ縁 バルコニーやぬれ縁は、常に風雨にさらされているため、汚損や腐食を受けやすい部分です。頻繁に雑巾がけをしてほこりをためないように心がけましょう。1.鉄  部 手摺りや手摺り子などの鉄部で、焼付け塗装をしているものは5年を、通常の塗装は3年を目安に再塗装の検討をしましょう。手の届く身近な場所はともかく、危険を伴う高所などは専門の業者に依頼しましょう。

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