住まいづくり情報ガイドブック
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第9章 住まいのお手入れ  0991-11-21-31-42-12-22-32-42-52-62-73-13-23-34-14-24-35-15-25-35-45-55-65-76-16-27-18-19-19-29-310⃝錆の出た部分をサンドペーパーなどでサンディングする。⃝錆止め塗料で下塗りをする。⃝完全に乾いてから仕上げ塗装をする。2.木  部 木部については、オイルステインなどのように木部にしみ込む性質のものは褪色をまねき、オイルペイントなどのように表面に被膜を形成するものは、はがれ、汚れが目立つようになります。手の届く身近な場所は1~2年周期で手入れをし、危険をともなう高所などは専門の業者に依頼しましょう。⃝まず、表面の汚れをよく落とします。⃝市販の塗料の解説書に詳しい塗り方が書いてありますので、それに従います。3.アルミ部 錆が生じるのは必ずしも鉄部だけではありません。アルミには表面保護の目的で酸化被膜が施されていますが、これはアルカリ摩耗に弱いため長く使ったことによる汚れや傷、あるいは異種金属との接触により白い腐食を生じます。⃝目の細かいサンドペーパーで腐食部分を落とす。⃝市販の透明ラッカースプレーを吹き付ける。6)床1.板張り床(フローリング・縁甲板) 木質材料の表面などに加工を施した洋風の床板をフローリングといい、フローリングボード、モザイクパーケット、フローリングブロックなどの種類があります。 縁甲板は廊下や広縁などの材料として一般的なものです。 日頃の心がけとしては、常に乾燥した状態にしておくことが大切です。ふだんはほこりやごみを掃除した後、乾拭きします。水拭きすると表面の保護膜をはがし、光沢を損なうことがあります。 縁甲板など無垢の単一材を使用したものは、6ヶ月に1度はワックスがけをしましょう。ワックスは床の表面の汚れをとってから薄くつやだし程度にかけ、あとで乾拭きを十分しましょう。 また、季節により乾燥収縮が起こり、そりが生じることがあります。木材の性質によるものですが、少々のことであれば心配いりません。 床の間の地板や書院天板、違い棚などは水拭きすると保護膜がはがれ、表面のつやが損なわれますので、乾拭きをこころがけます。お手入れの際は、市販の専用ワックスを利用する他、ぬかやお茶がらを乾燥させたものを入れた布袋で磨く、昔ながらの方法によりつやだしができます。2.カーペット床 洋室の床仕上げ材として止め付け金具で敷き込む場合と、板床などの上に置くだけの場合があります。 日頃の掃除は、電気掃除機で毛並みにそって毛足を痛めないように行います。また、電気掃除機では除きにくい、毛髪やわたぼこりなどは市販の粘着ローラーや洋服のエチケットブラシを利用すると便利です。 部分的な汚れは、市販のカーペット用洗剤か住居用洗剤を薄めたぬるま湯を用い、かたしぼりの雑巾で、汚れの外側から内側に向けて、目なりにたたくようにして拭きます。むやみにこすると汚れが周辺に広がってしまうので気をつけましょう。

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