住まいづくり情報ガイドブック
36/162

032  第3章 住宅をリフォームする■インスペクションに基づいた性能向上リフォームの例耐震性能柱や梁などを金物で固定劣化対策床下の防湿や防蟻処理省エネ性能天井裏、外壁面に断熱材を入れる維持管理・更新の容易性給水給湯を補修・点検の容易な仕様に床下点検口の設置1-11-21-31-42-12-22-32-42-52-62-73-13-23-34-14-24-35-15-25-35-45-55-65-76-16-27-18-19-19-29-310既存住宅インスペクション・ガイドライン 国土交通省では、中古住宅の売買時点の状態を把握できるよう、目視等を中心とした現況検査の方法などを示した「既存住宅インスペクション・ガイドライン」を策定しています。https://www.mlit.go.jp/common/001001034.pdf 構造躯体や外回りの劣化を補修しつつ、耐震・省エネなど住宅性能を向上させるリフォームを行うことで、長く快適に暮らせる住まいをつくることができます。1)劣化対策が重要 木造住宅の大敵は、雨漏り、水漏れによる構造材の腐朽やシロアリの食害です。屋根・外壁のメンテナンス、防蟻対策を定期的に行いましょう。浴室の防水層の痛み、給排水の配管の腐食等による水漏れも要注意です。劣化対策を講じ、柱・梁などの構造体をしっかり守ることが住まいを長持ちさせる最大のポイントです。2)インスペクションを実施 劣化対策や性能の向上を計画する際の基礎になるのが、住宅の劣化の状況や性能を専門家が調査するインスペクション(現況調査)です。リフォームを行う業者が工事の前提として実施する場合もありますし、第三者である専門業者に依頼することも可能です。また、リフォーム完了後に仕上りや施工精度をチェックする住宅検査を専門家に依頼することもできます。3-1住宅における劣化の補修と性能の向上

元のページ  ../index.html#36

このブックを見る