住まいづくり情報ガイドブック
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200123)s/mcル(トクペス答応度速加080  第7章 防 災建物への加速度は東北地方太平洋沖地震より熊本地震の方が大きかった。加速度が大きいほど,建物が受ける力は大きい。熊本地震のような地震が起きた場合,「東北地方太平洋沖地震で大丈夫だったから安全」とは言えない!東北地方太平洋沖地震(平成23年)宮城県牡鹿半島の東南東130キロメートルの海底マグニチュード9.0上部構造評点倒壊しない判 定熊本地震(平成28年)熊本県熊本地方を震央とする深さ12キロメートルの地下マグニチュード7.0耐震診断の費用は次のページへ!  強震観測網K-NET(国立研究開発法人防災科学技術研究所)のデータを基に作成4000300020001000震 源 地地震の規模1.5以上1.0以上1.5未満一応倒壊しない0.7以上1.0未満倒壊する可能性がある0.7未満倒壊する可能性が高い0木造住宅の固有周期0.3~0.5程度0.5熊本地震は東北地方太平洋沖地震より固有周期 (sec)T平成23年東北地方太平洋沖地震   (茨城県水戸市)平成28年熊本地震(熊本県益城町)1.5大きい加速度 震源地が内陸であった熊本地震では,多くの木造住宅が倒壊しました。 東北地方太平洋沖地震により茨城県内の建物が受けた力は大変大きなものでしたが,上の図で示すとおり,熊本地震はさらに大きなものでした。 よって,熊本地震のような地震が茨城県内であった場合,東北地方太平洋沖地震で大丈夫だった住宅も倒壊する可能性が大いにあります。 震源の位置などにより地震波は異なり,建物が受ける力も違うので,「東北地方太平洋沖地震で大丈夫だったから安全」とは言えません。耐震性のない住宅は今すぐに耐震改修を検討してください。 住宅の耐震性がどの程度か建築士などの専門家が調査するものです。 耐震性がどの程度かは上部構造評点の結果により,下表のように判断します。耐震補強の必要あり!

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