住まいづくり情報ガイドブック
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094  第9章 住まいのお手入れ1-11-21-31-42-12-22-32-42-52-62-73-13-23-34-14-24-35-15-25-35-45-55-65-76-16-27-18-19-19-29-310  床組のたわみ、きしみは根太と床板のすき間や、床づかとつか石のすき間が生じることによって起こります。これらはすき間にくさびをつめ、接着剤やスクリュー釘で固定することにより補修することができます。専門の業者に依頼するのが適切です。  柱、間柱などの腐朽、しろありによる虫食いは、通常土台近くから生じます。外壁の損傷、土台の腐朽に伴って起こる場合が多いので、これらが生じた場合には注意が必要です。また、小屋組の腐朽は、妻壁の損傷や雨漏り、換気不良などが原因となります。定期的に点検しましょう。  軸組が変形すると建具の建付不良が生じることがあります。建物が竣工した後、だんだんと建具の開閉が重くなってきたときには、軸組の変形が原因である場合もあるので専門の業者にご相談ください。3.軸組・小屋組 木造住宅を形づくる骨組みにあたる部分を軸組及び小屋組といいます。各部材は仕口や継手、補強金物などによって接合されていて、建物に加わる自重、積載荷重、風圧力、地震力などに耐えています。2)外まわり1.基礎まわり 上下水道工事、植栽などで基礎の周囲を深く掘るときは、基礎本体を損傷したり、支持地盤を害さないよう十分注意してください。建築に近接して将来大木になるような樹木を植えると、成長にともなって基礎を破壊することがあるので注意しましょう。2.敷地の排水 敷地内に水たまりができて長期間乾かないなど、敷地に湿度が多いと衛生上好ましくないばかりでなく、建物の劣化を早めるほか、しろありなど害虫発生の原因になりますので、日頃から敷地内の排水経路に気を付け、建物まわりに設けられている排水用ためますや溝のゴミはときどき掃除しましょう。部 位礎亀土台床組れ腐虫食い設備配管水漏れウ)たわみ、きしみア)腐  れイ)傾斜・変形損 傷亀裂を発見したらその位置と状況をスケッチしておきます。ヘアクラック以外の大きな亀裂または基礎の内外に及ぶ亀裂が認められる場合は要注意です。基裂外周部と浴室まわりを重点的に点検します。直接腐れが認められた場合でも濡れやしみが発見されたら要注意です。特に、外周部土台におけるものは外壁の損傷や壁体内結露が考えられます。水漏れや管の結露により木部が劣化していないかどうかを点検します。周辺の木部にしみなどを見つけたら水漏れによるものかどうかを調べます。床下点検のポイント点 検 防 止 な ど

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